無条件降伏▼

自殺を目論んでいたがそれすら手放した粗悪品

枕花の夢

 

 

同じような夢を見ることがある。

いつのまにか実家にいて、理由や方法はどうであれ、どうにかして実家から脱出する夢。

幾度となく見て来たし、その度に必死に実家から、自分の部屋から、逃げ出そうとしてきた。

 

今朝は、初めて、夢の中で、実家から逃げ出そうとしなかった。

 

先日帰省したときに、じわじわと、一人暮らしにはない安心感を感じてしまったからかな。

 

私は死ぬまでひとりなのかなぁ。

できることなら、一生を、大好きな友人たちに囲まれて生きていたい…。

箱庭の中に自閉したい。

あの頃にしがみついたまま、何も見たくない。

 

 

イランイランとか、百合とか、白い花の香りが好きだ。

これは数少ない私の自覚し得る本能。

それが如何に貴重なことなのか少し分かってきた。

私が確固たる好きなものって、あまり思いつかないから。

誰に影響されるでもなく、移り変わるでもなく、好きなもの。

自己同一性をぼんやりと感じることができる。私が私である証拠というか、過去と今が繋がってる安心感というか。

 

忘れないでいたい。失くさないでいたい。

そう思うことさえ、忘れてしまうのかな。

 

白い花に埋もれたい。