無条件降伏▼

自殺を目論んでいたがそれすら手放した粗悪品

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もういやだ。

また今日も何もこのままだ。

片目が見えなくなるまで横臥して、眠れなくなるまで淀んだ呼気を掻き回してる。

呆れた。

手酷く扱われたい。希望を持ちたくない。胃に穴を開けたい。見捨てられたい。自分を見限りたい。

数週間前の食器の地層が腐っていく。

足の裏にいろんなものが刺さる。

つい昨日の記憶すら音も立てずに融けていく。

食事も服薬も睡眠も風呂も歯磨きも、顔を洗うことさえままならなくなって、こんな奴にお金かけたくないのに、

暖房を消すと震えが止まらなくて、電気がないと三歩も歩けなくて、一丁前に腹だけは空く。

せめてせめて、死んだら何もなければいいな。

知覚から解放されたい。

もしくは。その時に私の自我がまだあるかは分からないけど、宇宙の一部になりたい。

生前ろくなことをしてない私だから、天国や地獄が存在するのならきっと地獄に行くのだろうけど。

記憶をリセットしてまた苦しみが生まれるのかもしれないけど。

また何もできないまま朝になる。