無条件降伏▼

自殺を目論んでいたがそれすら手放した粗悪品

数年越しの なつやすみ

 

火山とかの火口に身投げって、証拠残らなさそうだけど死亡届は出せるのかな?行方不明扱い?

 

死別ではないし、鎹は無いし、記憶は流れ出していって、想起が殴りかかって来るけど。

愛を埋葬するには。

 

生者を忘却で安置所へ。

終末を夢見てた。

 

おとなになってしまった私は、泣き方がまだ分からない。

 

心を繋ぎとめられるものは約束じゃない、て言いますしね。

 

 

問題視されながらも完全自殺マニュアルは出版されたわけですが、

死に方の教科書があっても生き方の教科書が見当たらない限り、

生きることは議題にも挙がらないほど容易いことらしい。

 

生き方を知りたいし、死に方を知りたい。

 

最初に、死に方を知りたかった。だからいろいろ調べた。

手首は横よりも縦に切る方が死ねるとか、血液が2/3以下になると死ぬけど半分になっても生還した人がいるから個体差はあるとか。

ODするときは吐き戻さないようにしなきゃいけないとか、それよりも薬剤を溶かして静脈に注射する方が致死率は高いとか。

 

んで、いろいろ調べて、死ぬのって難しいと思った。

 

生きるのも難しいけど、生きない方がはるかに難しい。

死ぬ時が来るまでうまいこと生き長らえて、準備万端で失敗なく死にたい。

わがままかなぁ。

少なくとも、大量に虫の湧いた部屋で異臭にまみれながら生きているのは、生きるのが上手いとは言えない。

 

もう、夢と現実と過去と妄想と自動思考との区別がつかなくなってきて、今がいつなのかも分からないから、私は、あの日の演習室に自閉したい。

そのために、私は、私が生きていける箱庭を創り出す。

時間を戻す。舞台を、キャストを揃える。

完全には時間を戻せないから、多少の脚色は仕方ないけど。

過去に食い込んだ楔は、現実の要因で時折血を噴き出させるけど。

 

これは私の、生前の箱庭で、死を連れて来る心的内傷から逃れる為の、シェルターでもある。